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香港初在住日記(154) ある中華系アメリカ人の社員 (1997.11.12)
朝から香港に出勤。今夜、量産試作のため東莞工場へ行くことにする。 出発しようとするといろいろ仕事が入る。 最近入社したある中華系アメリカ人が東莞に行くというので一緒に行くことになった。 Ms.Oが「彼と一緒に行っても大丈夫?」と言う。けんかをしないかと言っている。どうしてだろう?彼の評判がよくないのかな。まあ確かに彼の評判はめちゃくちゃだが、僕とは仕事上のつながりはないのでそんなに気にならない。えらそうなことはえらそうだが・・・ 夕方6時半、彼と出かける。地下鉄MTRでまず九龍湾へ。ここから深圳へ行く広九鉄路に乗り換える。彼はさっさと一人で一等車の切符を買ったようだ。はあ?どうして同行する僕に声をかけてから買わないのだろう・・・ちょっと気分を害す。彼に振り回されている。 彼の姿が見えなくなった。いやな予感。結局はぐれた。 深圳に着いて羅湖の駐車場へ探しに行ってみるが見つけられず。他も少し探してみるが見つからず。 一人でタクシーに乗って行く。運ちゃんは陽気だ。230元支払う。 夜9時半頃工場に着く。305号室の僕の部屋へ。友人H氏が風呂に入っていた。彼は東莞へ出張すると僕の部屋に泊まるのが彼の決まりになっている。ツインなので問題はないが、他のところはいやなのだそうだ。 食堂で12時半まで話す。 中華系アメリカ人は中国からアメリカに渡り仕事をしていました。社長が見つけて香港に呼んだらしいのです。 彼は三十過ぎの若さです。 「私は総経理(社長)としてこの会社の現状を救いに来た」と公言していました。そして現在の上級職の人を呼びつけて面接(人を把握するための懇談らしい)しては上からものを言うことを続けたために社長以外の幹部からも嫌われていたようでした。ただ、彼がそういうからには社長とそういう話し合いだったのだろうとは思いますが、幹部間の間でも意思の疎通がなかったのでしょうね。会社がちぐはぐになり始めて・・・
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